ゴルフコンペにおける1日の締めくくりであり、参加者全員が最も盛り上がる「表彰式と会食」。幹事にとって、プレーの手配と同じくらい気を使う重要な任務でもあります。和やかな雰囲気のなかで参加者同士の親睦を深め、笑顔で家路についてもらうためには、事前の段取りと当日のスムーズな進行が欠かせません。当日の具体的な流れや、司会進行のポイントをしっかりと把握して、コンペを大成功へと導きましょう。
プレー終了から表彰式開始までの段取り
最終組がホールアウトしてから表彰式が始まるまでの時間は、幹事にとって最も慌ただしいタイミング。参加者がお風呂に入ってリフレッシュしている間に、裏方として万全の準備を整えておく必要があります。
スコアの集計と会場のセッティング
現在はカートのナビゲーションに入力したスコアが、リアルタイムで自動集計されるシステムが主流です。マスター室やフロントと連携し、順位表の印刷が完了する時刻をあらかじめ確認しておきましょう。紙のスコアカードでの提出が必要な場合は、参加者に直接マスター室へ提出するよう促します。
集計を待つ間、パーティ会場となるコンペルームの設営を開始。持ち込んだ賞品を見栄え良くテーブルに並べ、順位と紐づいた付箋を貼るなどして、スムーズに授与できる工夫を凝らしておきましょう。また、プロジェクターやマイクなど、会場設備の動作確認もこのタイミングで済ませます。
参加者の誘導とドリンクの手配
入浴を終えた参加者が徐々に会場へ集まり始めます。幹事は入り口付近で待機し、「お疲れ様でした」と声をかけながら席へと誘導しましょう。座席が決まっている場合は、わかりやすく案内するための座席表を用意しておくと親切です。
全員が席についたら、乾杯用のドリンクを手配。車を運転する参加者にはノンアルコール飲料やソフトドリンクを確実に用意するなど、細やかな配慮が求められます。ドリンクが行き渡り、全員の準備が整ったことを確認してから、いよいよ表彰式のスタートです。
表彰式・会食の基本プログラムと進行のポイント
限られたパーティ時間を最大限に活用するためには、メリハリがありテンポよい進行がポイントです。だらだらと間延びしないよう、あらかじめタイムスケジュールを頭に入れておくことが成功の秘訣となります。
幹事の開会宣言と乾杯の発声
まずは幹事から、本日のコンペが無事に終了したことへの感謝を伝える短い挨拶を行い、開会を宣言します。次に、参加者の中で最も役職の高い方(または主賓)に、本日のプレーの総評を含めた「代表挨拶」をお願いしましょう。その後、3番目に役職の高い方(または前回の優勝者)に「乾杯の発声」をお願いするのが一般的なビジネスマナーです。
挨拶や乾杯の依頼は、突然の指名で相手を困らせないよう、遅くとも当日の朝には打診を済ませておきましょう。乾杯の後は「しばらくご歓談ください」と促し、食事の時間を設けます。
歓談と食事タイム
ゴルフのプレーを振り返り、参加者同士が親睦を深める大切な時間です。食事や歓談を楽しむため、15分から20分ほどは司会進行を控え、幹事自身も食事をとりながら各テーブルへ挨拶に回ります。この歓談タイムを利用して、スコアの最終確認や賞品の授与順を改めておさらいしておくのがおすすめです。場の空気が温まり、食事がひと段落したタイミングを見計らって、メインイベントへの移行をアナウンスします。
会場が沸く順位発表と賞品授与
表彰式のハイライトである順位発表は、会場の熱気をコントロールする重要なプログラムです。1位から順に発表してしまうと後半の緊張感が薄れるため、下位から上位へ向かって発表していくのが定番の手法です。
順位発表の前に、「ドラコン賞」や「ニアピン賞」を発表し、途中で「ブービー賞(下から2番目)」や「当日賞(開催日の数字にちなんだ順位)」といった特別賞を挟むことで、会場はより一層盛り上がります。受賞者から一言ずつコメントをもらうとテンポが悪くなる場合があるため、スピーチは優勝者のみに絞るのが、時間を押さないためのコツです。
閉会の手順とアフターフォロー
大いに盛り上がった表彰式も、終わりの時間が近づいてきます。宴の余韻を残しつつ、気持ちよくコンペを締めくくるための最終ステップを確認しましょう。
優勝者のスピーチと締めの挨拶
栄えある優勝者を発表し、賞品を授与した後は、本日の勝者に喜びのスピーチをお願いします。優勝者の言葉で会場が温かな拍手に包まれたところで、閉会へと移行します。
最後の「締めの挨拶」は、参加者の中で2番目に役職の高い方にお願いするのがマナー。簡単な挨拶のあと、一本締めや三本締めなどで場をまとめあげてもらいましょう。定例コンペであれば、次回の開催予定や次回幹事の引き継ぎなどもこの場で行います。
お見送りと後日の対応
閉会後は、幹事は出口に立ち、帰路につく参加者を感謝の言葉とともにお見送りしましょう。忘れ物がないかの確認や、持ち帰るのが大変な大型賞品が当たった方への郵送手続き(目録の対応)なども忘れずにフォローします。
コンペ終了後、翌日や週明けのタイミングで、参加者全員へのお礼メールを送信すれば幹事の仕事はすべて完了です。当日の集合写真や順位表をデータで共有すると、非常に喜ばれるでしょう。
まとめ
ゴルフコンペの幹事という大役は、当日の進行だけでなく、表彰式という最後のイベントが終わるまで気を抜けない責任ある立場です。予期せぬトラブルや時間の押し引きなど、臨機応変な対応が求められる場面も少なくありません。しかし、細部まで気を配り、参加者へのおもてなしの心を形にすることで、組織やグループの結束力は確実に高まります。仲間からの「今日は楽しかった」「準備ありがとう」という言葉は、幹事にとって何よりの報酬となるはず。綿密なスケジュール管理と明るい進行を心がけ、充実した一日を創り上げてください。
いかがでしたでしょうか。コンペや貸切の準備を進めるうえで、ご参考になれば幸いです。
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